井草実業による産業廃棄物処理とリサイクルへの取り組み

産業廃棄物の排出量を削減するということ

適正な産業廃棄物処理と同様に、産業廃棄物の排出量を削減することも企業としての重要な課題です。

品質第一の考えはより多くの破棄物の排出につながります。

品質は充分に保証される必要があり、安定した供給が大切です。

品質を重視するがゆえに廃棄物の排出が増えることは、企業自らの首を絞める結果になることもありますが、多くの場合それらは軽視されがちです。

産業廃棄物の排出軽減は原材料の再利用などで、コストの相殺が可能になります。

製品材料や廃棄処分品は新たな施設を建設したり、工程を追加することで可能になりますが、多くの企業はそれら工程を見直すことはありません。

多くの化学プラントで廃液や廃材の燃焼装置を設けることにより、熱エネルギーの再利用を可能にしています。

回収できるエネルギー量はわずかですが、工場内の加熱処理が必要な工程のエネルギーコストが減少でき、蒸気暖房の熱源にすることも可能です。

熱効率が良ければ熱交換器などの使用にも流用できる

熱効率が良ければ熱交換器などの使用にも流用できるため、エネルギーコストはわずかでも削減することは可能になります。

燃焼できる廃液をすべて廃棄処分した場合のコストは膨大になります。

自社でリサイクルまたは廃棄処理できる設備や工程の追加を考えないやり方は、企業のごみ屋敷化につながる悲惨な結果を招きます。

出典:井草実業

環境に対する無関心は企業の体質を蝕み、周囲の反発を招きます。

製造業によって廃棄物の量も性質も様々でひとくくりにすることはできません。

企業のリサイクルへの取り組みは国際的な競争力を身に着けることに非常に重要で、現在では常識ともいえるほどになってきました。

海外進出における企業側の取り組みとしてプレゼンされる内容には、環境問題への取り組みは必須です。

品質第一主義とコスト削減に走るあまり、多くの企業は逆に国際競争力を低下させる結果になってしまいました。

多くの企業が認識の甘さからくる不祥事を起こし、大事な商品に対する価値までも下げてしまう結果が過去何度もわたって起きています。

産業廃棄物処理に対する会社や企業の取り組みは広く取り入れられていますが、会社全体での取り組みはなかなか難しいといえます。

ほとんどの企業で一部の従業員や協力会社において運営され、社内全体での取り組みとはいいにくい状態で浸透していません。

社内教育の充実とリサイクルに対する取り組みは、従業員ひとりひとりのわずかな取り組みから始めることができます。

充実した社内研修などでの取り組みが期待されます。

最終更新日 2025年5月15日 by bjackt