神戸の弁護士と裁判官

裁判官とは、法律の適応を利用し裁判を行う者をいいます。
裁判官になるためには法科大学を卒業し、司法試験に合格してから司法修習生となり修了後は法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)のどれかになることとなります。

法曹三者の中でも裁判官は優秀であり真面目な人が任官となる場合が多いので条件に当てはまる人は声がかかるといわれています。
教官からの推薦という形もあるので、司法試験だけでなく普段から上位に位置しなければなりません。

裁判官には頭脳明晰で人格も良い人が選ばれているのでかなりの難関になります。
司法修習修了後の約2割が裁判官(判事補佐官)の道に進んでいます。
弁護士から裁判官になれる方法もあります。

それは、「非常勤裁判官」といい、民事裁判などで裁判官と同じ権限を持つことができ、手続きなどを行うものです。
この時の弁護士は、弁護士の資格を保ちながら一週間に一度ぐらい裁判官としての仕事を行います。
裁判官としては、まず「未特例措置判事補」というところから始まります。

この身分は見習いの状態なので、一人での裁判はまだ出来ません。ですから、裁判長も当然出来ません。
4年が経過して様々な経験を積むと特例判事補になり、裁判が出来るようになります。
そして、10年目にはほとんどの場合「判事」になることができ、一人前の「裁判官」と言われるようになります。

その後、その人柄や資質によって高等裁判所長官や最高裁判所判事、そして、最高裁判所長官へという風になっていきます。
裁判官には定年が定められているために、弁護士に転向していく裁判官も多いといわれています。
刑事裁判では被告人が本当に犯人なのかを証拠品や証言などを参考にし、判断していきます。

民事裁判においては、原告側と被告側の言い分などを参考にしながら法的に解決していきます。
刑事裁判や民事裁判で裁判官は法律または、過去の事例などを参考にして解決していきます。
時として裁判官は「和解」という方法で解決していく時があります。

常に裁判官は原告側と被告側の言い分を聞いてどちらが勝つかということを決めるだけと思われているかもしれませんが、このような柔軟な解決もしているのです。

裁判官には「責任感」と「公平さ」が求められます。
裁判官の仕事は人の人生を左右する程の大変責任の重い仕事ですから精神的にも強くなくてはなりませんし、情に流されることなく仕事に強いせきを持って方の番人として公平に、そして、冷静に判断し判決を下さないといけません。

最終更新日 2025年5月15日 by bjackt