【2022年保存版】改めて考える神社とはなにか

「神社とは」
「神社の歴史を知りたい」
「神社に参拝する際のマナーや作法を知りたい」

神社は日本に根ざす神道に関連する施設で、仏教における寺院と並んで日本を代表する宗教施設となっています。
日本全国には10万以上もの施設があるといわれており、全国的に根づいていて誰にとっても身近にある施設だと分かります。
実際に足を運んだり、精神的に近いと感じるかは別だとしても、どこにでもあって目にする機会が多いのは確かです。

関連リンク

神社本庁の役割や氏神様について解説したページ。
神社本庁ってどんな役割?氏神さまの確認はどこでする?

神道は日本固有の施設

神道は日本固有の施設ですから、世界中に普及している仏教の寺院と違って、神社は海外では非常に珍しい存在です。
確かに海外にも存在しますが、やはり寺院ほど目にする機会はありませんし、全く知らないという人がいてもおかしくないでしょう。
日本では恐らく知っている人がほぼ100%ですから、知らない人が多数を占める海外とは対照的です。
それだけ日本独自のもので、独自に発展してきた宗教の施設ということが理解できます。

外国人には鳥居がエキゾチックな印象を与えている

ただ、最近はアニメの普及もあって、実際に見たことはなくても知っているという外国人が増えています。
特に鳥居がエキゾチックな印象を与えているようで、興味を持って日本にわたりわざわざ訪れる人も珍しくないほどです。
また、厳島のように水面に鳥居があって水面に浮かんでいるように見える施設も、世界的に珍しくて興味を引く存在となっています。
余談ですが、厳島はユネスコ世界遺産に登録されているので、世界に認められている文化的な価値がある施設ということになります。
一方ではいくつもの鳥居が連なる施設も、幻想的でまるで異世界に誘うかのような印象を与えることから、外国人だけでなく日本人の間でも話題に取り上げられるくらいです。
数も圧倒的ですが、バリエーションも豊富で1つ1つの施設に歴史があるわけですから、そう考えると日本の神様の懐の深さ、積み上げられてきた文化というものを強く感じさせます。

神社の歴史

ちなみに神社の歴史は推古天皇元年に、飛鳥時代の豪族の一人、佐伯鞍職が神託を受けて創建したのが始まりとされています。
記念すべき施設には、イチキシマヒメを祀る社殿が建てられたとの記録が残ります。
現在の厳島は、このイチキシマから転じたという説があります。
神にいつく島でイチキシマ、そこからイツクシマになったと考えられます。
元を辿れば、古代から島そのものが神として信仰されてきた歴史があるようです。
まさに自然を敬う日本らしい宗教のルーツですし、現代に至るまでいくつもの時代で受け継がれてきたのも頷けます。

日本の歴史は神社仏閣と共にある

日本の歴史は神社仏閣と共にあると言っても過言ではないほど、とても根づいていて重要な役割を担っています。
それは日本神話の主祭神が祀られていたり、天皇家とも切っても切り離せないのが理由の1つです。
国宝や重要文化財に指定されている建物も少なくないので、建造物として見ても非常に価値あるものばかりだといえます。
厳島は本社本殿を始めとして、幣殿や拝殿などを含む1件6棟が国宝に指定されています。
美術工芸品も非常に多く、平家納経や金銅密教法具、古神宝類一括のいずれも歴史的、文化的な価値があります。
重要文化財も朝座屋や能舞台、大鳥居といった建造物と、太刀や刀を多数含む美術工芸品が豊富です。
このように、世界的に見ても価値あるものが沢山あるわけですが、その背景にある歴史についても敬意を払うことが大切だといえるでしょう。
例え地域に根ざす小さい神社であっても、足を運ぶ際には礼をもって接することが求められます。

参拝の正式な作法

参拝の正式な作法は、鳥居の前で立ち止まって一礼、手水舎で手を清めてから参道を通り賽銭箱へと向かいます。
ここでも会釈をしてお賽銭を入れて、二拝二拍手一拝で拝礼をしたら、最後に会釈をして終了です。
二礼二拍手一礼を知っている人は多いですが、鳥居の前で足を止める人はそう多くないと思われます。
間違ったり作法を省略したからといって怒られることはまずないですが、願いごとをするなら作法を頭に入れて実践したいものです。
祀られている特別な存在に対して手を合わせる点は、お寺と同様です。

境内では他の人の迷惑にならないように静かに過ごす

そして境内では他の人の迷惑にならないように静かに過ごすこと、境内を出るまで礼儀をわきまえる必要があるのも共通のポイントです。
日本では寺院と共にひとまとめにされることがありますが、そもそも異なる宗教とその施設なので、違いを理解することが大切です。
ただし、御朱印を提供していたりお守りを扱っているなど、似ているところが多いのも確かです。
明確に違う点といえば、仏像のように御神体が目に見える状態で祀られているか否かでしょう。
とはいえ、仏教でも元々は目に見える形のあるものを拝んではいなかったので、かつてはこの点も違いがなかったわけです。

まとめ

実は神社にも形のある御神体が祀られていますが、参拝者が目にすることはできないです。
社殿のそれも本殿の奥に置かれていますから、関係者でも見られる人は限られるでしょう。
寺院とは違って御神体は仏像ではなく、鏡だったり剣のような形が多いといわれています。
それから施設によっては本殿が造られず、山や滝といった自然そのものが御神体とされているところもあるのが面白いです。

最終更新日 2025年5月15日 by bjackt