ローベッドとは、通常のベッドに比べると高さの低いベッドのことをいいます。
明確な定義があるわけではありませんが、一般的なベッドが床からフレームの上部までが40センチメートル程度であるのに対し、おおよそ20センチメートル前後となっています。
ローベッドはどのようにこの低さを実現しているか
どのようにこの低さを実現しているかについては個々の製品ごとに異なりますが、おおむね2つのパターンに大別できます。
1つは脚の長さを調節している場合で、通常、ベッドはフレームの下に脚が取り付けられて床面との間にすき間をつくっていますが、この脚の長さを一般的なベッドよりも短くすることで高さを減らしています。
もう1つは、脚を完全に取り払っているケースです。
この場合は、フレームをじかに床の上に置いて使用します。
その他、あまりポピュラーではありませんがフレームを持たないタイプもあります。
こちらはマットレスを敷く平らな台の下に直接脚が取り付けられています。
低さゆえに見た目の圧迫感が小さい
通常のベッドと比べた場合、ローベッドは寝心地などの機能面については特別な違いはありません。
しかしながら、デザイン面においてははっきりした特徴を持っています。
それは、低さゆえに見た目の圧迫感が小さいということです。
ベッドは人間がその上に横たわるための家具なので、長さ・幅ともそれなりのサイズ感があります。
そこに高さが加わると、部屋全体のうちでかなりのスペースを占めます。
シングルサイズはもとより、ダブルやキングサイズとなるとその印象はなおさらです。
視線を下におろさないと目に入ってこない
専用の寝室であればそれほどでもありませんが、子供部屋のように日常的な生活空間の中にベッドがあると、場合によっては部屋がかなり狭く感じてしまうものです。
その点、ローベッドは視線を下におろさないと目に入ってこないため、視界に十分なスペースが生まれます。
特にわが国では寝る時はベッドだが日中は床に直接座って過ごすという生活スタイルが珍しくないため、「じか座り」の状態で周囲を見回した時に大きな家具が視界をさえぎらないというのは非常に開放感があります。
他の家具、たとえばローテーブルや座椅子などとのバランスも良く、インテリアの統一感も生まれます。
まとめ
一方、ローベッドにはデメリットもあります。
それは、床との距離が近いために空気が通り抜けにくくなるため、季節によっては結露しやすくなったり、カビが生えやすくなったりするという点です。
ただしこの問題については、マットレスを敷く床板部分がすのこ状になっている製品を選べば解決が可能です。
参考ページ
・ローベッドおすすめ
最終更新日 2025年5月15日 by bjackt