発芽玄米は白米よりも噛みごたえがあるので、食べ過ぎ防止や代謝アップにちょうど良い食品です。
何となく体に良さそう、という理由から食べ始めたのですが、生きているお米だけあって栄養をたっぷり含んでいます。
栄養価を白米と比較してみると、カルシウムとマグネシウム、ビタミンB1と食物繊維の含有量は発芽玄米の方が多く含まれています。
しかも糖質とカロリーは白米よりも低くなっているので、健康的な食生活に適した食材です。
始めは違和感がありますが食べ慣れてくるとよく噛んで食べるようになり、噛むほどに米の甘みが出てくるので素材の味がよく分かります。
よく噛んでいる分だけ食事の時間は長くなるものの、食事のひと時を楽しめるようになるという点ではゆったりした時間が過ごせます。
しかもお米には、心身をリラックス状態にするGABAが含まれています。
この成分が配合されたチョコレートが話題になったことがありますが、アミノ酸のGABAは抑制系の神経伝達物質で、イライラや不安などの興奮状態を鎮める働きがあります。
発芽玄米には白米の約10倍のGABAが入っているため、緊張を解きほぐして気持ちを落ち着かせるのには最適な食品です。
仕事や勉強で長時間集中しなくてはいけない場面では、神経と筋肉の緊張感が高まっているのでストレスが増えてしまうので、ランチタイムや休憩中に発芽玄米のお弁当やおにぎりを食べることをおすすめします。
緊張を緩和してストレスを軽くするGABAの効果は既に認められていて、中には機能性食品の届け出をしている食品もあります。
GABAは脂質の代謝を促したり、腎臓や肝臓の機能を高める効果も期待できるので、体の調子を整えるのには欠かせない成分です。
発芽した玄米は発芽前よりも柔らかくなるので、白米と同じように普通に炊くことができます。
でも、美味しく食べるなら圧力鍋で炊くことをおすすめします。
水に浸す時間を長くするともっと柔らかくなるので、子供や年配の方も食べやすい食感になります。
そのまま炊くのも良いのですが、ひと手間加えて炊き込みご飯にする食べ方もおすすめです。
油揚げやひじき、しいたけ、にんじんを細かく刻んで入れた和風炊き込みご飯は、発芽玄米にぴったりのレシピです。
旬の味覚を材料に加えれば、季節に応じた体作りが目指せるメニューになります。
白米よりも粘りが少ないので、チャーハンに使うとパラパラに仕上がり、本格的な食感が楽しめます。
発芽玄米の健康効果
我々が普段食べているお米は白米といい、玄米から糠と胚芽を取り除いたものです。
玄米から糠と胚芽を取り除くことを精米といい、玄米を精米にして白米にする理由は、玄米よりも白米の方が美味しく食べられるからです。
しかし、玄米の方が白米よりも栄養価が高く、ビタミンやミネラルがぎっしり詰まっています。
発芽玄米とは玄米を1日から2日程度水に浸し、わずかに発芽した玄米のことです。
玄米を発芽させて発芽玄米にすると、栄養素が体内で吸収されやすくなります。
よって、発芽玄米を食べると、ビタミンやミネラルの栄養素をしっかりと吸収することができます。
発芽米という名称で販売されている物も中身は同じであり、発芽米には栄養素が凝縮されています。
発芽玄米に含まれている栄養素には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類、ビタミンB1やビタミンEなどのビタミン類、食物繊維などがあります。
いずれの栄養素も人が生きていくうえでは欠かせない栄養素であり、これらの栄養素を補給することで、健康な毎日をサポートしてくれます。
発芽玄米を食べることで期待できる健康効果には、血糖値やコレステロール値の低下、血圧の低下などがあります。
これは、含有成分のギャバの働きによるもので、血糖値を下げることで糖尿病の予防改善ができ、コレステロール値が低下することによって動脈硬化を予防します。
血圧が高めの人は血圧を下げることで、心臓病や脳疾患のリスクが低下します。
その他の含有成分として、糠にはオリザノールが配合されており、オリザノールはイライラ感の解消やストレスの解消、睡眠障害の改善などに役立ちます。
精神状態が不安定な方は心が落ち着いてきますので、うつ病などの心の病気の予防改善につながります。
フェルラ酸と呼ばれる有効成分も配合されており、フェルラ酸は不溶性食物繊維の一種です。
フェルラ酸は抗酸化作用があり、体内の悪玉活性酸素を除去する働きがあります。
悪玉活性酸素が除去することで免疫力が高まり、アンチエイジング効果が期待できます。
また、フェルラ酸は食物繊維であるため、腸内環境が整うことで便通が良くなり、便秘の改善にもつながります。
イノシトールという含有成分も心の状態を良くする働きがあり、副交感神経が刺激されることにより、イライラ感や不安感、緊張感などが解消し、リラックスすることができます。
仕事や家事でストレスが溜まっている方は、イノシトールの働きで心の状態が改善されます。
発芽玄米で手軽に栄養をプラス
日本人の主食であり、毎日何気なく食べているご飯。
白米が大好きで、毎食欠かさず食べるという家庭も多いでしょう。
毎日食べるものだからこそ、手軽に栄養をプラスしたいものです。
発芽玄米とは、玄米に加工を施し、人工的に芽を出すように作り上げたものです。
加工といっても合成物や添加剤などは加えず、人間が玄米に対して促すのは基本的に発芽だけとなっています。
発芽によって玄米は自分の中に力を溜め込み、栄養価たっぷりの食材に変身します。
しっかりと栄養を取って欲しい子供や、小食になりがちなお年寄り、たくさんのパワーを必要とする働き盛りの世代など、幅広い年齢層にぴったりで、多くの人が違和感なく食べられる食材とも言えるでしょう。
また、発芽の効果によって、通常の玄米よりもやわらかく仕上がるため、硬い玄米は苦手という人でも美味しく食べられます。
発芽玄米が一般家庭でも広く使われるようになったのは、栄養価やその美味しさだけではなく、手軽な利用方法にも理由があります。
いつも使っている白米に混ぜて炊き上がるだけで済み、特別な道具や面倒な準備は必要ありません。
白米は普段使いの安いお米で構いませんし、お水もいつものもので大丈夫。
下準備なども必要なく、研いだ白米に加えて炊飯器で炊き上げるだけで完成です。
食べるための準備が大変では、いくらすばらしい食材であっても、毎日続けていくことはできません。
しかし白米に混ぜて炊飯器のスイッチを押すだけで済むのならば、準備しているという感覚もなく、気楽に使い続けることができます。
発芽玄米に含まれる栄養素として、食物繊維やGABA、ビタミンEやマグネシウムなどが挙げられます。
白米のみで食べた時よりも、場合によっては10倍以上も多くこれらの栄養素を摂取することができます。
ビタミン類やマグネシウムといった、単品の食材からの摂取が難しい栄養素もふんだんに含まれており、毎日の体作りを支えてくれます。
メーカーによっては押し麦や雑穀などを加え、さらに栄養素を高めた商品として販売しています。
自分や家族にとって、必要な栄養素が含まれる商品を選び、利用してみましょう。
発芽玄米はお米に加えるだけの手軽な栄養源です。
さらに食感も良く、もちもちとした歯ざわりはお米を美味しく仕上げてくれます。
日々の暮らしの中で、主食であるお米の存在は欠かせないものです。
だからこそ手軽に使える発芽玄米を、家族の食事にプラスしてみることをおすすめします。
発芽玄米の驚くべきパワー
発芽玄米とは、玄米を水につけて、わずかに発芽させた状態のものを言います。
なぜ、わざわざわずかに発芽させるのかというと、そのことによって栄養価が通常の玄米よりも高くなるからです。
玄米から発芽する際には多くの酵素が使われますが、酵素が活性化されると発芽のために必要な栄養素が玄米の内部にどんどん蓄積され増えていくのです。
そのためただの玄米よりも栄養価が高くなるというわけです。
元々白米に比べて玄米は何倍もの栄養があるわけですが、発芽させることによってさらにそれを上回る最も栄養価の高いお米となるわけです。
同じお米を食べるなら、栄養価が高いほうが健康にとっても良いということになります。
そのため健康を意識する多くの方々から注目されています。
ある意味、白米はせっかくの栄養をわざわざ取ってしまった状態ということになりますし、逆に発芽玄米はさらに栄養をプラスした状態ということになります。
どちらが良いかは一目瞭然です。
しかし、そう簡単ではないのは味覚の問題があるからです。
玄米が嫌いな人がよく口にするのは、ぱさぱさして美味しくないということです。
確かに玄米は殻がついているので少し硬く、ぱさぱさしています。
ところが、発芽玄米はこの味覚の問題を大きく改善させることができるのです。
これも酵素の働きによるところが大きいのですが、酵素の力により硬い糠がやわらかくなって、白米と同じように普通の炊飯器で炊くことができ、食べやすく、旨みも出て美味しくなるのです。
初めて食べた人はきっと驚くことでしょう。
ところで、発芽玄米に含まれる多くの栄養素の中で注目されているのは、ギャバと呼ばれる成分です。
ギャバの主な働きは、血中コレステロールを下げる働き、肥満を防止する働き、血圧上昇を抑制する働き、さらにはアレルギーの予防やアトピー性皮膚炎の改善、精神安定作用、ストレス軽減作用など、様々な働きが認められています。
また、ギャバだけでなく、食物繊維も非常に多く含まれており、腸内環境を整える働きや、消化を助ける働き、さらには糖や脂質の消化吸収を抑制したり、便秘を改善したりする働きが期待できます。
さらに、発芽玄米にはデッドクス作用もあります。
体内に侵入した毒素を体内から排出する働きです。
デッドクスの効果がある食物を探している方には、大変おすすめと言えます。
毎日食べていると飽きてしまうという人は、白米と交互に食べたり、白米に少し混ぜて食べたりするように工夫するのも良いでしょう。
最終更新日 2025年5月15日 by bjackt